UKはデヴォン出身のシンガー・ソングライターによる初のアルバム。一昔前ならアコギの弾き語りをしていそうなタイプだが、ここでは基本的に浮遊感のある電子音を纏っている。でも、ヒンヤリした感触はなく、むしろその音色がアンニュイな歌の中毒性を強めているようだ。官能的な歌唱が癖になるブラックストリート“No Diggity”のカヴァー、舌足らずなラップも飛び出す“Liquorice”など、何度聴いても飽きません。