〈中東のマッシヴ・アタック〉と評されたソープ・キルズの元シンガーで、女優としても名を馳せるレバノン出身の才女。ブライアン・イーノ仕事で知られるレオ・アブラハムスも加担したこのソロ2作目では、アシッド・フォークやボッサトロニカ、ポスト・クラシカルなどに挑戦し、従来のベース重視な音作りから距離を置いている。いつになく清廉なその佇まいに、まだまだ別の顔も秘めているんじゃないかと期待してしまう一枚。