2017.04.28

ジョーイ・バッドアスやナズのUK公演でサポートを務め、すでに〈グラストンベリー〉出演も果たした南ロンドン出身のラッパー。〈Sound Of 2016〉のノミニーという肩書きはともかく、作風はブリット・スクール出身(キング・クルエルと同級生だそう)で演劇を学んだという経歴も頷けるものだ。いない妹について歌ったクウェス制作の“Florence”をはじめ、ひなびた風情の音使いとボソボソ温かい語りのコントラストが印象的。物凄く大雑把に〈現代版ストリーツ〉〈男性版ケイト・テンペスト〉と形容することもできそうだが、フロウの雰囲気はルーツ・マヌーヴァの影響下にもありそう。いずれにせよグライムがまた関心を集める周期にあって、ブリット・ホップの多様性と充実ぶりを別の角度から実証する一枚だ。

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