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JOEP BEVING
“ポスト・クラシカル界最大の新人”の登場!~複雑な感情のためのシンプルな音楽~

 2メートルを超える巨躯と立派に蓄えられた髭。しかしその容貌からはあまりにかけ離れた、繊細にして美麗なピアノの音楽。「ジェントル・ジャイアント(優しき巨人)」の異名を取るオランダのコンポーザーピアニスト、彼の名はユップ・ベヴィン。

 アムステルダムの世界的CM制作会社で働く傍ら、ネオ・アコースティック・フュージョン・バンドのスキャリマティック・オーケストラでキーボードを担当という経歴を持つ。しかし長女誕生を機にバンドを脱退。脱退後は自宅での創作活動へと転向。エレクトロ的な作風を経て現在のピアニズムに行き着く。

 彼の音楽の特徴は、極めてシンプルであり内省的なピアノ音楽であるということ。最小限にまで剥ぎ落とされたシンプルな音構造は聴く者の心を捕え涙を誘う。時にセンチメンタルに、時にメランコリックに、あるいは時に激情的に奏でられるピアノの調べ。その美しさはSpotify上でも高く評価され、2015年に自費リリースした1stアルバムは異例の6000万再生を記録。瞬く間に世界中で高い評価を獲得し、二晩に渡るコンセルトヘボウでのライヴも完売するなど次々と成功を収める。

JOEP BEVING Prehension ユニバーサル(2017)

 そしてこの2017年4月、名門ドイツ・グラモフォンと契約し2ndアルバム『プリヘンション』を引っ提げ、満を持してのメジャー・デビュー。名実ともに(あるいは文字通り)、ポスト・クラシカル界“最大の新人”の登場だ。美麗ピアニズムがオランダからついに世界へと羽ばたく。

 彼の瞑想的で癒しのピアノはヨーロッパにとどまらずおそらく世界中の人々の耳に届き、その全ての人々を感動させることだろう。

 間違いない、このメジャー・デビューはまさに世界規模の大事件なのである。 (タワーレコード本社 板谷祐輝)

 

ユップ・ベヴィン Joep Beving
新世代をリードするストリーミング・アーティストとして注目のオランダ人。Spotifyのピースフル・ピアノ(230万フォロワー)など世界のメジャー・プレイリストでその存在を確立。今ヨーロッパ一の癒しのピアノと言えば、彼と言えるほど人気のコンポーザー。よどみなく紡がれた音空間は、幅広い人々の心を瞬時にとらえ、とてもリラックスできる瞑想的な音楽を展開。