フレッド・ハーシュやネルス・クラインとのデュオや自身のトリオで表現を拡張し続けるジャズ・ギタリスト、片やパンチ・ブラザーズに籍を置きブルーグラスの領域から新たな音楽を創造するフラットピッカー。二人の天才が出会い意気投合し始まった前作より3年、再びその至高の共演に浸れる喜び。今回はライヴ感は抑え気味に、彼ら自身が聴きたかった未知の音楽を生み出すことに執心したという。それぞれが戦前のヴィンテージのマーチンのみを手にし紡ぎ織られた楽曲たちは彼らのルーツが散りばめられつつもそのどれとも違う新しい響きに満ちている。アイディアに溢れつつもシンプルで美しい一枚。