尊厳死とはなにか。92歳になる母の死に対しての思いと、その家族の思い。フランスの元首相リオネル・ジョスパンの母の実話を原案にした映画で、よく作品として作られたなと思う。主人公マドレーヌが自ら選んだ死。家族はもちろん反対したが彼女の思いを必死に受け止めようともする。自分の身にもすぐ起きることのようで、今後を考える時間を作らせてもらえた。死を考えるだけで恐怖という感情が生まれるが、この作品を見ると、いずれは考えなくてはいけないことなんだと思わされる。一人の女性から多くのことを学び誰かと共有したくなる、人生の一生を考えさせられる作品だ。