ノーベル文学賞を受賞してから初となるこの3枚組のアルバムは、2015年より続くスタンダード集の第3弾。今回は主にフランク・シナトラの愛唱歌を取り上げている。恋の苦しみや喜びをエモーショナルに表現するここでのヴォーカル・パフォーマンスは、キャリア中でも屈指の素晴らしさなんじゃないか。そんないつになく色っぽいディランの歌声を見事に引き立てた品の良いオーケストラ・サウンドも絶品だ。