かつてグラモフォンからクラシック音楽を再構築した作品を出していたカール・クレイグだが、今回は自身の曲をオーケストラと組んで再演。テクノ好きなら聴き覚えのある曲が重厚な演奏によって完全に変容し、フレッシュな響きを伴って耳に飛び込んでくる。バックアップしたのはフランチェスコ・トリスターノとモーリッツ・フォン・オズワルド。カール・クレイグの果敢な挑戦はテクノを別次元へ変移させてしまった。