彼女たちが拠点とする大阪は寝屋川をタイトルに冠したサード・ミニ・アルバム。“our time city”では〈うんざりな顔して光る街灯/まるで僕のよう〉と歌っているけれど、退屈のなかからそうした風景を切り取ることのできる繊細な視点をはじめ、鬱屈を蹴飛ばすようなリフ、ピュアなメロディーはやっぱり刺さる。“さよならプリズナー”におけるサウンドのダイナミズムや、前を向く姿も眩しい。寂しさを光に変えてきた印象。