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部室に置かれたキャンパス・ノートを覗き見しちゃいましょう!

BRINSLEY SCHWARZ It’s All Over Now Mega Dodo/Charly(2017)

 オイラ、会長なんて柄じゃねえけど、やるからには張り切っていこうと思うんさあ。というわけで、みんなに最近のオススメCDを紹介するんべえ。まずはパブ・ロック好きのオイラが驚喜乱舞しちまったブリンズレー・シュウォーツの『It's All Over Now』(Mega Dodo/Charly)から。74年の解散前にレコーディングされた噂の未発表アルバムが、イアン・ゴムによるリマスタリングでついにオフィシャルCD化! お得意のロックンロールからメロウなバラード、さらにはボビー・ウーマックやトミー・ロウのカヴァーまであってすこぶる楽しい出来だんべ。そして何よりの目玉はニック・ロウのヒット曲“Cruel To Be Kind”(79年)のオリジナル・ヴァージョンが聴けるってことだいな。

 

JOE JACKSON Live At Rockpalast MIG/MSI(2016)

 続いてジョー・ジャクソンの『Live At Rockpalast』(MIG/MSI)は、80年代前半のライヴ音源をモリモリ収録した2CD+2DVD。80年のステージではパンキッシュなロックやレゲエを熱演。83年のショウではそこにゴキゲンなジャイヴやモータウン・メドレーも加え、アルバムごとに異なる音楽性を打ち出していったジョーらしい七変化が堪能できて大満足さあ。

 

JESSE DAVIS Keep Me Comin’ Epic/ソニー(1973)

 お次はしばらく廃盤だったジェシー“エド”デイヴィスの73年作『Keep Me Comin'』(Epic/ソニー)だいな。ホーン隊を加えたことで前2作と比べてファンキー度がアップ。ギタリストらしいインスト・セッションもカッコイイけんど、4曲で聴ける本人のヴォーカルが渋い魅力に溢れていてグッとくるんべ。

 

BUCKINGHAM NICKS Buckingham Nicks Polydor/ヴィヴィッド(2017)

 最後は、リンジー・バッキンガムとスティーヴィー・ニックスがフリートウッド・マック加入前に組んでいたデュオ、バッキンガム・ニックスの唯一作『Buckingham Nicks』(Polydor/ヴィヴィッド)。マック黄金期のポップネスがすでに全面開花している73年リリースの名盤だんべえ。後にマックやニックスのソロで披露されるナンバーの雛形などを、ボートラとして大量に追加しているのも嬉しすぎるんさあ。いや~、今月も豊作。これらを聴きながらGWはバイトに励むしかねえべよ。 *穴守朔太郎