イメルダ・メイはこのニュー・アルバムでお転婆なロカビリー娘から、落ち着いた雰囲気の大人なシンガーへ変貌を遂げてみせた。フォークやジャジー・ポップにチャレンジし、名匠T・ボーン・バーネットが全体をダーク・ロマンティックな音像でまとめ上げた一枚。彼女のヴォーカルに惚れ込んだジェフ・ベックやジュールズ・ホランドの熱演も素晴らしい。U2のボノが〈エロティック〉と表現したのも頷ける。