約2年ぶりとなるニュー・アルバムは派手なゲストが参加した前作からの揺り戻しか、シェフ自身のラップにフォーカスしたハードコアな作品。男気十分なメルヴィン・ブリスの定番ブレイクを2曲で使うという荒業もご愛敬だ。数少ないコラボ曲のなかでは、シーロー・グリーンが朗々とフックで歌う“Marvin”、リル・ウェインとの意外な顔合わせとなった“My Corner”あたりがやはり際立っている。