メトネルのピアノ協奏曲第2番は、難曲中の難曲である。録音もほとんどされていない。謂わば隠れた名曲。その秘曲を2004年に日本初演で披露したのがアムラン。13年の時を経て再びこの楽曲が彼の演奏によって脚光を浴びる時がきた!! まさに「全身全霊」の演奏。第1楽章からアムラン特有の力強い超絶技が極みを帯びている。圧倒的な終楽章の余韻に浸る暇もなく、次曲のラフマニノフのピアノ協奏曲3番へと、その調べは続いていく。情熱入り混じり合う2曲の協奏曲。その凄味を腰を据えてじっくり聴いて頂きたい。