オートチューンも用いた印象的なフロウを武器に数々の客演をこなしつつ、自身の率いるフリーバンズの勢力を拡大しているフューチャーの、改題などの仕切り直しを経てついに届いたセカンド・アルバム。変声だけじゃないとこを聴かせたドープな先行曲“Move That Dope”が客演者ファレル景気の波も重なって(?)ロング・ヒットするなかでのリリースとなったが、共にプライヴェートも充実しているカニエ・ウェストとの“I Won”や、コーチェラにおけるアウトキャスト再結成ステージでも披露されたアンドレ3000とのコラボ曲“Benz Friendz(Whatchutola)”などのトピックも多々あり。マイク・ウィル・メイド・イットメトロ・ブーミンら制作陣にも旬の顔ぶれが揃った、いま聴いておくべきブツだ。