ジル・スコットやホセ・ジェイムズの作品で演奏し、NPGホーンズにも名を連ねたトランペット奏者の新作。グラウンドアップでのBAM的なファンク集ではマルチな才を見せてもいたが、ここではほぼ吹奏に専念し、制作陣が仕立てた楽曲ごとの躍動に寄り添っている。ジェイムズ・ポイザー制作でジョセフィン・ロジャーが歌うネオ・ソウル調の“Bob Ya Head”や、コリー・ヘンリーのソロも光る表題曲のメロウネスが眩しい。