2000年代にはアパラットと共同でシットカタパルトを運営するなど、独自の存在感を放ってきたハイデルベルク出身のクリエイター、T・ラウムシュミールが15年ぶりに古巣へとカムバック。前作はセルフ・タイトルを冠したアンビエント作品だったが、本作では一転してコンパクトらしいダンス・トラックを揃えている。先行曲“Wacker”をはじめ、いずれもヴェテランの余裕すら感じられる燻し銀の逸品ばかり。