スタジアム級のスケール感とキャッチーなメロディー、そしてポップに寄りすぎないエッジも巧みに融合し、“Afterglow”や“Heartbeat”などのシングル・ヒットも生まれた『Lazers Not Included』(2013年)が、ファースト・アルバムにして大出世作となったウィルキンソン。4年ぶりとなる待望のセカンド・アルバムでは、前作を踏襲するようにビートも音色も広いレンジで展開され、もはや十八番ともいえる多彩なトラック群が出迎えてくれる。野外で全身に浴びたいと思わせられる壮大なブレイクビーツ“Wash Away”、シャノン・サンダースの可憐な歌声をフィーチャーして“Afterglow”ばりのヒット・ポテンシャルを備えた“Breathe”(日本で撮影されたユニークなMVも印象的!)、アンドレヤ・トリアーナの荘厳な歌唱に圧倒されるダウンテンポ“Take Me Home”、カウベルをアクセントにドラムンベースの新機軸を狙った“Brand New”など、新しいアイデアも織り交ぜてクリエイティヴィティーを爆発させた一枚だ。