部室に置かれたキャンパス・ノートを覗き見しちゃいましょう!
おもしろそうなノートを発見したんで、アッシもちょいと最近のオススメCDのことなんぞ書かせていただきやす。まずはUKのブルーアイド・ソウル・デュオ、リード・ブラザーズの78年作『Black Shaheen』(EMI/Preservation)から。当時、諸事情で蔵入り寸前だったところを、ごく少数だけが市場に出回っていたという幻の逸品で、とことんメロウ&グルーヴィーな好曲だらけの内容は極上の一言。スティーリー・ダンのカヴァーもあったりして、AORファン垂涎な初CD化のブツですぜ。
お次も2枚組の拡張版で初CD化された、ヘアカット100の84年作『Paint And Paint: Deluxe Edition』(Polydor/Cherry Pop/BAD FEELING)。82年にデビュー盤『Pelican West』でブレイクしたものの、ニック・ヘイワード(ヴォーカル)の脱退を受けて大コケした2作目……と侮るなかれ。ライトなダンス・ポップとして楽曲の完成度は抜群に高いっす。ファンキーさが薄れたぶん、メロディーの良さが増しているのもミソで、残されたメンバーの奮闘が目に浮かびやす。
TWENTY SIXTY SIX AND THEN Reflections On The Future United Artists/MARQUEE(1972)
続いてはドイツ産ハード・ロック屈指の名盤、トゥエンティ・シックスティ・シックス・アンド・ゼンによる72年の唯一作『Reflections On The Future』(United Artists/MARQUEE)。リリースから45周年を記念して、ライヴやセッション音源を加えた2枚組仕様で甦りやしたぜ! 英独混合の凄腕メンバーが繰り出すジャジーかつヘヴィーな個々の演奏と、メロトロンも導入した分厚いアレンジは、プログレ好きにもアピール可能。曲によっては超グルーヴィーで、クラブでも流せそうっす。
最後は稀代のエンターテイナー、ボビー・ダーリンが名匠ジョニー・マーサーと共演した61年作のリマスター盤『Two Of A Kind: Expanded Edition』(Atco/ADA)。ゴージャスなオーケストラを従え、洒脱なクルーナー・ヴォイスで歌うダーリンの魅力が炸裂ですぜ。特に高速ロッキン・スウィング“I Ain't Gonna Give Nobody None Of My Jellyroll”の昂揚感はハンパないっすよ! *野比甚八