これはある意味Biographyなのかもしれない。イギリスの老舗レコード店ROUGH TRADE SHOPが贈るシリーズ〈BEHIND THE COUNTER〉、それはアーティストが「今まで聴いてきた・影響を受けてきた音楽」の総覧。第1弾である今作は、ポスト・クラシカル界の雄、マックス・リヒターに焦点を当て彼のバックボーンを形成した音楽を紡ぐ。P.グラス、S.ライヒ、 エイフェックス・ツインにモグワイなどをマックス自身が1時間の1トラックにミックス。ジャンルも時代も異なる音楽が不思議と溶け合いその奥に彼の音楽観が垣間見える。“マックス・リヒターそのもの”とでも言おうか、否それ以外に形容できない音世界なのである。