Mrフィンガーズフィンガーズ・インクジャーキン・ジャークスといった各名義での復刻が続くシカゴ・ハウスの重鎮ですが、96年に残したこのアンビエント・ハウスの傑作もついにリイシューです。ラリーならではの美しいシンセ・ワークの結晶とも言える内容で、肉感的なマシーン・ビートから離れ、聴き手を深淵な宇宙空間に放り出すようなサウンドメイキングが秀逸。よく聴くとこれも静かにドラッギーな一枚だと言えます。