カナダ出身、21歳のシンガーによるデビュー盤。ピアノの弾き語りでじっくり聴かせる冒頭曲からして圧倒的だ。北欧やUSでヒットした“Lost Boy”も弾き語り曲だし、他のナンバーも音数は極めて少なく、まるで独り言か、目の前にいるただ一人に向けて歌っているような印象だ。が、2枚目のシングル“Superficial Love”はR&B的なグルーヴ感があるし、ポップに弾けた曲もいくつか存在。巨大な可能性を秘めた大器だろう。