オネスト・ジョンズからのリリースとなった前作では寡黙にフロアと対峙してみせた才媛だが、古巣ハイパーダブへとカムバックして放ったこの4作目では、その音楽性も回帰。期待された初音ミクの参加こそないものの、ラファウンダ、クラインといった女性作家陣を迎えたリード曲“Jelly”など、ヴォーカル・トラックを揃えた構成に〈宅録女子〉の面影はなく、堂々とした佇まいからは〈音楽家〉としての成長が窺える。