大人のわらべうた集に続いて届いた通算8作目は、柴田聡子、蓮沼執太、ゴンドウトモヒコら多彩なゲストが参加。伊賀航やあだち麗三郎といった気心の知れた面々がバックを務めるバンド・サウンド系と、四季折々の季節感を豊かに描き出すピアノの弾き語り系の配分が絶妙な点も見逃せないが、全編における凛とした歌声の訴求力にも唸らされるばかり。表現者としてもっとも脂の乗った時期にあることを如実に伝える秀作だ。