ソウル~ファンクをアブストラクトなアレンジで我流に展開する近年の流れは、このニュー・アルバムで完成の域に達した様子。良質なポップソングを一曲ずつ聴かせることよりも、スモーキーなサイケデリック感の中でアルバム全体の音世界を大事にしている。後期スタイル・カウンシルでの試みをフローティングな音飾で更新したようなハウス・ナンバーも粋。ボーイ・ジョージやストライプスのメンバーがゲスト参加。