昨年はハウスやダブステップ、ジャズなどとクロスオーヴァーした『Grow』をクレイグ・リチャーズのナッシング・スペシャルから発表していたカリバー。自身のレーベルから早々と送り出したこの新作もジャンル越境路線だが、こちらはアトモスフェリックなベース・ミュージックへと舵取り。注目すべきはカリバー自身がファルセットで歌ったダウンテンポで、まるでレディオヘッドを聴いているかのような気分だ。