想像力のない世界に虐げられてしまう者の姿、希望を求める道中で味わう行き場のない悔しさが包み隠さず描かれているから、“Stand Up, Baby”の舌打ちは心地良い。叩き付けるようなビートや辛辣なラップが光る“終わりの始まり”、歌とピアノを中心とする懐の大きいバラード“宝物”、原点のフォークを感じる人間賛歌“種を蒔く人”などすべてが書き下ろし曲の3枚目のアルバム。綺麗ごとで済ませないこの尊厳に、あなたは何を思う?