シンプルな〈演出の映画〉に徹した『ビッグ・アイズ』から一転、ティム・バートンお得意のファンタジー映画が還ってきた! これが今まで以上に絶品。バートン版『X-MEN』のような趣きのお話(『X-MEN』近作2作の脚本家ジェーン・ゴールドマンの参加が効いている)なのだが、戦闘に不向きな能力を持つ特殊能力者たちがチームワークと工夫によって敵を撃退していく様は、最近あまりなかったバートン的カタルシスに満ちている! ハリーハウゼン・オマージュも監督本人のカメオ出演もご機嫌だが、何より若づくりで登場するテレンス・スタンプに涙。