Page 2 / 2 1ページ目から読む

ATLを新しい領域に導いたコリン・ブリテインって誰?

 『Last Young Renegade』のメイン・プロデュースを手掛けたコリン・ブリテインは、オー・ノー・フィアスコのドラマーとしてキャリアをスタートさせ、ジョン・フェルドマンの下でエンジニアリングを学んだ後、ファイヴ・セカンズ・オブ・サマーの2014年作『5 Seconds Of Summer』を境に単独でのプロデュース仕事が急増しているナッシュヴィル出身の30歳。彼の顧客リストにはAimerやKSUKE、CRAZY N' SANEなど日本人アーティストの名前がチラホラ載っているので、何となく気になっていた方もいるでしょうか。もっとも得意とするのはエレクトロニコア系の音なようで、ATLの移籍先であるフェルド・バイ・ラーメン絡みのバンド(例えばゴースト・タウンやヴァイナル・シアターら)との相性は抜群。今回ATLがコリンをパートナーに選んだきっかけも、アレックスが客演し、ラーメンからUSリリースされたONE OK ROCKの2017年作『Ambitions』でした。言われてみると、両作品にはテンポダウンして集中的に歌を聴かせるという大きな共通点がありますよね。

 ちなみに、最近のコリンは同い年のニコラス“ラス”ファーロング(ウォンテッド、スティーヴ・アオキほか)と一緒に作業をすることが多く、ATL“Dirty Laundry”の少し前にもパパ・ローチを共同プロデュースしたばかり。ラスのプロダクション・チーム=アッタボーイへも加わるのでは?と噂されています。いずれにせよ、しばらくこの30歳コンビには注目しておいたほうがよさそうですよ。 *山西絵美