今年3月に他界した元祖ロックンローラーの遺作。スタジオ盤としては32年ものブランクを挿んでいるが、その間もツアーを続けていただけあって現役感はバリバリ。チャックらしい不穏な雰囲気と前のめりなパワーに溢れ、ゲストのトム・モレロやゲイリー・クラークJrらと互角にやり合う感じが勇ましい。反則スレスレの“Lady B. Goode”を聴けば、内田裕也ならずとも〈ロックンロール!〉と叫びたくなるはずだ。