Page 3 / 3 1ページ目から読む

部室に置かれたキャンパス・ノートを覗き見しちゃいましょう!

KRAFTWERK 3-D The Catalogue Parlophone(2017)

 バンバちゃんの話はリアルタイム世代ならではの説得力があっておもしろいわ。私があと10年早く生まれていたら、永久就職してやってもいいんだけどな、にゃはは。さて、今回の目玉はやっぱりクラフトワークの『3-D The Catalogue』(Parlophone)。2012年から2016年にかけて行われた各オリジナル・アルバムの完全再現ライヴが、8枚組のボックス・セットとしてパッケージ化されたわけですよ! 同発の3D映像集と併せて、トータル・アートとしての彼らのステージを存分に満喫できる極上のお宝箱。ちなみにドイツ語版『3-D Der Katalog』もCD/BD共に登場したもんで、全部揃えるためにはバイトを増やすしかないね。

 

NICK LOWE Nick The Knife F-Beat/MSI(1982)

 お次はロッ研のみんなも大好きなニック・ロウの82年作『Nick The Knife』(F-Beat/MSI)。最新リマスター&ボートラを加えて久々にリイシューされたのよ。ロックパイルの盟友たちやスティーヴ・ナイーヴ、ポール・キャラックほか、パブ・ロック界隈のスターが一堂に会したゴキゲンな一枚で、特にロックパイル“Heart”のレゲエ・アレンジは緩くて最高だわ。

 

ERIC CLAPTON The Dallas Cowboy Sutra(2017)

 続いてのエリック・クラプトン『The Dallas Cowboy』(Sutra)は、FMラジオ用に録った76年のライヴ音源集。同年リリースの『No Reason To Cry』からの楽曲はもとより、クリームやブラインド・フェイス時代のナンバー、さらには“Layla”まで熱演しているから嬉しいじゃないの! この時期のクラプトンって、私生活の充実ぶりがギター・プレイや歌にも反映されているようで私は好きだね。

JON TABAKIN Jon Tabakin Larrow/Tapete/BIG NOTHING(1975)

 さて、最後は謎多きシンガー・ソングライター、ジョン・タバキンが残した唯一のアルバム『Jon Tabakin』(Larrow/Tapete/BIG NOTHING)。75年のリリース当時、たった500枚しかプレスされなかったこともあり、幻の逸品として語られているブツだわよ! ビーチ・ボーイズとニルソンとムーヴを合わせたような、ソフト・ロックでもありパワー・ポップでもあるような、とにかく問答無用にポップな曲ばかり。宅録ゆえのB級感や朴訥としたヴォーカルがクセになるにゃ~。 *雑色