どうも~! fhánaのいろいろな音を担当しているkevin mitsunaga(ケビン ミツナガ)です。

 今回は、僕が最近よく聴いている〈ポップなのにどこか不思議な雰囲気を持つ曲〉を紹介したいと思います。どの曲も、おとぎ話の中に迷い込んだような妙な浮遊感がクセになります。

THE BIRD AND THE BEE The Bird And The Bee Blue Note(2007)

 まず1曲目は、アメリカの音楽ユニット 、バード・アンド・ザ・ビー の “Again & Again” です。

 MVの感じも含めてなかなか奇妙! なのに妙にポップです。気付いたらいつの間にか口ずさんでいる謎のキャッチーさがあります。例えるならなんでしょう……ものすごくカラフルな墓地に来てしまったような、そんな心地良い違和感があります。

 

ANALIA SAMBUCO Y JULIAN SOLARZ Tiempo Vaiven Club Del Disco(2014)

 続いて2曲目は、アナリア・サンブーコ=フリアン・ソラルスの演奏によるブラジルの天才音楽家、エルメート・パスコアール の “Pipoca” です。

 転調と変拍子を織り交ぜた、複雑怪奇で強烈な浮遊感を放つ曲ですが、同時に恐ろしくポップです。ブラジル音楽の情熱的なエッセンスも加わって、身体が勝手に動いてしまいますね。よく晴れた日に窓を開けてこの曲を大音量で流しながら過ごしたらさぞ気持ち良さそうです。

 

仙波清彦とはにわオールスターズ イン・コンサート ソニー(2005)

 最後、3曲目は仙波清彦とはにわオールスターズ の “体育祭” です。

 これはパーカッショニストの仙波清彦と52人のビッグバンドによって91年に行われたライヴの音源(CD/DVDの2形態でリリース)なのですが、壮大かつちょっと奇妙な、グイグイと引き込まれる演奏は何度聴いても楽しいです。曲のラストにかけて、抑圧から開放されたような祝祭感に包まれるのがたまりません。目頭が熱くなります。僕もこのメンバーに混ざって演奏ができたならどんなに楽しいだろうかと思います。

 さて、いかがだったでしょうか? どれも一筋縄でいかないクセのある楽曲ですが、不思議な心地良さを感じてもらえたのではないでしょうか! 僕も記事を書くにあたってこれらの曲を聴き返したのですが、なんだか日々の疲れが癒されていくようでした。今日もがんばろう!

 それではまた次回!

 


kevin mitsunaga
佐藤純一(FLEET)とs10rwのyuxuki waga、kevin mitsunaga(Leggysalad)という3人のサウンド・プロデューサーと、女性ヴォーカリストのtowanaから成るユニット、fhánaにおいて、さまざまな音を担当。TVアニメ「有頂天家族2」のエンディング曲が収録されたシングル“ムーンリバー”(ランティス)が好評を博しているなか、8月2日にはTVアニメ「ナイツ&マジック」のオープニング・テーマを表題とするニュー・シングル“Hello! My World!!”のリリースも決定! その他のブランニューな動向についてはオフィシャルサイト〈http://fhana.jp/〉でどうぞ。