結成20年を超えるヴェテランのジャズ・ファンク・バンドだが、前作『The Main Ingredients』(2011年)では時代に目配せしてグルーヴのアップデートに成功していただけに、アシッド・ジャズ復古の薫りが漂う当世にはまたも旬の美作として届くことだろう。その前作でイマーニを迎えたのに続き、今回もインコグニート人脈からケイティ・レオネをシンガーに起用。鍵盤の煌めくシャカタクみたいな都会派のヴァイブがとにかく粋。