先日リリースされたファイストの6年振り新作『Pleasure』で、プロデュース、ソングライティング、そして演奏と八面六臂に働いていたばかりのモッキーが、未発表曲をコンパイルしたミックステープならぬモックステープの第4弾を発表。チリー・ゴンザレス、ミゲル・アトウッド・ファーガソン、ニア・アンドリューズなど、気心知れた面々が脇を固め、軽妙にフォークやソウル、ジャズをプレイ。楽曲ごとにスタイルのばらつきはあるが、すべての楽器とヴォーカルが円やかな暖色系の音響で纏められ、ストリングスやフェンダーローズの贅沢な音色も加わり、穏やかな空間のなかに高揚感をもたらしてくれる。

 


盟友ファイストの『Pleasure』における仕事ぶりも素晴らしかったモッキーが、同時期に自身のアルバム作りを進めていたとは! チリー・ゴンザレスやニア・アンドリュースら馴染みのメンツと共に、2015年作『Key Change』から続くエクレクティック・ソウル路線を踏襲しているが、田園風景に映えそうなリコーダー使いのエレクトロニカも収録され、〈長年ファンでいて良かった!〉と感涙してしまう瞬間が多々。素晴らしすぎる!