ケンドリック・ラマーらを擁する要注目なレーベル=TDEに所属する紅一点シンガー・ソングライターで、TDE作品への参加やEPリリースでシーン内で着実に名を広めてきたSZAの待たれていたファースト・アルバム。トラヴィス・スコットをフィーチャーし、元カレとのやり取りを綴ったダウナーな先行曲“Love Galore”がセクシーかつホラーチックなMVも話題となったが、今作にはファレル・ウィリアムズやフランク・デュークス、さらにはチャンス・ザ・ラッパー作品にも関与しているカーター・ラング、ケム・オビといった面々がプロデューサーとして参加。ヒップホップだけでなくジャズやフォーク、ロックなどの要素も匂わせるオルタナティヴなムードにまとめられて気怠くフロウするように歌うSZAの魅力を活かし、ケンドリックやアイザイア・ラシャドらレーベルメイトたちも援護射撃している。なお、リリースと同時に公開された“Drew Barrymore”のMVには憧れの存在だというそのドリュー・バリモア本人も出演。