自身の音楽を〈ロマンティック・ファンク〉と称する西海岸の新進による初作。パープルに染まった世界にヴェイパーウェイヴ的な美意識を散りばめたジャケットから想起できる通りの、プリンスへの憧憬を今様なヒネリの効いたサウンドで表す快作。プリンス代表曲をマッシュアップしたような“ESP”をはじめ、曲調だけでなくファルセットや歌い回しまで完璧にマスターしており、殿下への強すぎる憧れに圧倒されるほどだ。