今しか鳴らせない音楽を迷いなく鳴らしているのがたまらなく良い。“トランジスタラジオ”では〈明日をみうしなわないでいるよ。〉、“はしるこども”では〈走って。ころんで、青い空を見上げたら涙が落ちた。〉といった具合で、切実さの溢れる吐息混じりの歌がキリリとした音塊のなかで響く。前しか見ていない、10代ガールの輝く目が思い浮かぶ。騒やかな演奏はまるでナンバーガール? 表現力の幅も広げた2枚目のミニ・アルバム。