このファースト・アルバムは素晴らしい。次世代メロディック勢のなかで頭ひとつ抜けたと言っていいだろう。パンクを主軸にしつつも、ミクスチャー~ラウド・ロックなど引き出しも多く、音楽的には10-FEETに近いセンスを感じる。斜め上を行くアレンジや展開がおもしろく、陰に陽に振り切れた人間臭さも歌詞や音色に溢れている。daiponの歌声は磨き抜かれていて、なかでも切実な感情を託した“ムーンレイカー”は名曲だ。