3年ぶり3枚目の新作は4人体制になったことで音の厚みが増し、とりわけビートがパキッと前に出てきた印象だ。さりげなく東洋フレイヴァーを足すなど、60年代後半のサイケ・ロックの影響もチラホラ。〈悲惨なニュースの多い時代だからこそ、喜びを感じられる作品にしたかった〉というメンバーの言葉通り、甘美な現実逃避へと誘ってくれるダンサブルなシンセ・ポップだらけで、このグループの面目躍如といった出来。