実に7年ぶりのアルバムは、タイトルの通り〈声〉によりフォーカスしており、日本語/フランス語/造語による歌を全編に散りばめた一枚に。フォークトロニカやトイ・ポップを軸とするノーブルなアンサンブルのなかを可憐なヴォーカルがたゆたう――その様子はどこまでも美しい。特にケルティック風味の表題曲や、シャッフル・ビートの“Rainbow rainbow”などで堪能できるポップなメロディーが強い印象を残します。