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VARIOUS ARTISTS SKY-HI presents FLOATIN' LAB BULL MOOSE(2012)

コラボによって多様な化学反応を目的としたSKY-HIのプロジェクト企画盤で、AKLOとの“Inside My Mind”にてI-DeAがトラックを担当。現在の両者がやらないタイプの渋いジャジー・ループに乗る様も新鮮だ。

 

I-DeA 12ways Flashsounds(2013)

間にソウル・カヴァー集やミックスCDなどを挿み、7年ぶりとなった3枚目のオリジナル作は、時流に即したトラックメイクも光る内容に。漢×D.O、般若×NORIKIYOと大物コンビ・チューンを仕掛け、AKLO、田我流、TAKUMA THE GREAT、PONYらの並ぶ布陣もフレッシュ。KOHHを抜擢した結びの“love”が素晴らしい。

 

R-指定 セカンドオピニオン Libra(2014)

新作で“俺の使い道 Remix”に駆けつけているR-指定だが、〈UMB〉連覇でMCバトルを極めていた時期のデビュー作でI-DeAに総監督を委ねていた。直接トラックを手掛けた4曲に止まることなく、I-DeAの審美眼が行き届いたリリカルな佳作だ。

 

BCDMG KING'S VIEW BCDMG(2015)

JASHWON率いるプロデュース&クリエイティヴ集団の3作目。前作『Ordinary Life』(2013年)の頃からそのメンバーに名を連ねるようになったI-DeAは、映画「TOKYO TRIBE」サントラを経た本作では紅桜を招いた“Stand By Me”をプロデュースしている。

 

KOHH DIRT GUNSMITH PRODUCTION(2015)

『MONOCHROME』にも再収録された“love”を契機とするKOHHとの縁は、今作における“Be Me”のプロデュースに結実。緩やかなメロディー感を湛えた簡素なループで大らかなラップぶりを受け止める手捌きはI-DeAならではだろう。

 

GOKU GREEN HOTEL MALIFORNIA BLACK SWAN(2015)

互いの新作に参加する格好になったGOKUとI-DeA。〈CCG〉コンピ提供曲の“Were You There”に続いた本作所収の名曲“Childish~I'll Feel Sorry For My G Thang”でも洒落たフュージョン風味のメロウネスで魅了する。

 

菊丸 ON THE KORNER KANDYTOWN/Pヴァイン(2016)

この年の重要作だったIOの『Soul Long』をミックスしたのはI-DeAだが、KANDYTOWN繋がりでいうと本作収録の“KT4L”が彼のプロデュースだ。レイドバックした語り口を大胆なネタ使いの熱気で盛り上げる円熟の技がいい。

 

BES The Kiss Of Life ILL LOUNGE(2017)

長いブランクからのカムバックを支えるべく、文字通りの裏方としてI-DeAが奮闘した一作。ビターな路上感の渦巻く冒頭の“I Wanna Shining”、希望を残すシメの“Walk”、と彼が直接トラックを提供した2曲も役割を果たした好盤。

 

KM$,I-DeA GODS WORK TAKARABUNE(2017)

今回の『SWEET HELL』から間を置かず、9月にリリースされるEPは、城南のラッパーであるKM$と全面タッグを組んだ5曲入りの作品。I-DeA作品ではすでにお馴染みのMEGA-GやT2Kも参戦し、B.I.G. JOEや秋田犬どぶ六、P'zとのコラボも同時に実現させた格好となる。ヴェテランの域に達しても意欲的な仕事ぶりが頼もしい!