活動50周年を記念してリリースされたこの新作は、自作曲のリメイクやスタンダードを軸に、肩肘張らない歌とギターを聴かせてくれるリヴらしい出来映え。特筆すべきは半数以上の曲でチェルシー・ベリーをデュエット相手に据えていること。彼女の凛とした美声とリヴの柔和なヴォーカルの優しい調和が、フォーキーで滋味深いジャズ・タッチの演奏とも相俟って、実に洒脱でロマンティックな雰囲気を演出している。