アーシーな音作りに定評があり、〈次期ブラック・キーズ〉との呼び声も高い彼ら。しかし、2年ぶりの新作ではヴェルヴェット・アンダーグラウンドを手本にドローンやノイズも取り込み、都会的な洗練性を身に付けた印象だ。冒頭曲なんてキラーズみたいな出来だし、繊細な裏声も過去の盤では確認できないもの。続投となるジョン・コングルトンはもとより、パイン・バロンズのキースのプロデュース力が光った一枚と言えよう。