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鳥取、侮れねえな

――いま、状況が良くなってきているからこそ窺いますけど、それでも5年間やってこられたのってなぜでしょう?

美音「そうですね……応援してくださる方が全国にいて、離れてても気にしてくださるのって、やっぱ普通のことじゃないじゃないですか? それが第一にあるし、やっぱり私は自分がオタクなんで」

麻友「うん、オタク」

美音「やっぱりアイドルさんの卒業とか解散を知ると、シンプルに寂しいな、悲しいなって思うんですよ。だから、自分たちがその立場になった時に辞めたりとかしたら、〈あ、こういう気持ちになるんだな〉っていうのが凄い身に染みてわかってるので、だから、やれる限りはやりたいなって思うし、応援してくださってる人に悲しい思いをさせたくないなっていうのが強いから。それこそホントに1人でも応援してくださる方がいるなら続けたいっていう気持ちで」

麻友「おおー」

美音「〈おおー〉じゃないよ(笑)」

麻友「1人だったらちょっと無理かも。2対1は無理だな、麻友」

美音「確かに確かに。ちょっと無理だ(笑)」

麻友「せめて2人はいないと無理だな」

美音「っていう。まあ、美音は凄い真面目だから、こうやって麻友が間に挿んでくれるのとか、凄いやっぱ絶妙だな〜って思うんですよ。この感じでこれる人はいないなって思うんで」

麻友「そういう話、恥ずかしいな」

美音「(笑)だから、たぶん麻友じゃなかったら続いてないなって」

――おおー。麻友さんも同じですか。

麻友「それはそうだな。絶対やってないと思う、うん。高校卒業とか進学のタイミングも過ぎてるから、次に何かあるとしたら……」

美音「結婚じゃね?」

麻友「う〜ん、子どもができたりしたら、ちょっと無理かな……ってぐらいしか理由はないと思う」

美音「まあ、そうだよね。ただ、鳥取って全然いま若い人がいないから。出会いの場もないし」

麻友「もう、すっごいいないですよ」

――同世代の、例えば昔の同級生とかも地元にはいない?

麻友「素敵な方たちはみんな県外に行きますよ」

美音「素敵な方(笑)。確かに県外で進学する人は多いし、私も大学は神戸ですし」

麻友「地元で働いてる子たちはみんな結婚が早いし。田舎あるあるですよ」

――早い人は早いですよね。

美音「そう、休みの日に活動だから、それこそお互い学生で、仕事があってだから」

麻友「まあね、平日は仕事とか大学だし」

美音「だから、みんな安心してChelipを推してほしいなって。何の不祥事も起こらないと思います(笑)」

――それは何とも言えないです。

麻友「それはね! でも、出会いがないですよね、やっぱり……え、何でこんな話してるん?」

――(笑)でも、別にキレイにまとめたいわけじゃないですけど、やっぱり地元愛というか、鳥取がいいなっていう。

麻友「うん」

美音「そうですね。しかも、そんな鳥取の、たぶん、日本でいちばん田舎のユニットがいろんな有名な作家さんから曲をいただいて、で、その曲がカッコイイっていうギャップがおもしろいんだと思うですよ。〈鳥取、侮れねえな〉みたいな(笑)」

麻友「うん。言ったらな」

美音「で、やっぱりアイドル好きな方とかで、そういうの知ってると何かちょっと良くね?」

麻友「ん?」

美音「〈鳥取、Chelipいるんだぜ〉って知ってると、オタクとしてのポイントがちょっと上がる感じが」

麻友「それ、オタクの目線だな、お前」

――とはいえ、実際にそういう状況は作れてきてる感じはしますよね。まず〈曲が良い〉っていう評判から入った人も多いでしょうし。

美音「もう、それですよね。Chelip本体っていうよりかは、曲が良いから」

麻友「うん、曲がね」

――その曲を引き寄せてるのは2人じゃないですか。

美音「いや、もう作家さんとかに、めっちゃめちゃ〈こういう曲が欲しいです〉って事細かに伝えて」

麻友「そうそう」

美音「筑田(浩志)さんに至っては、〈こういう曲〉っていう希望がありすぎて、もう……(笑)」

麻友「〈これ某曲やん!〉って話題になったよな〜(笑)。あれ、ビビッたもん。ワロタ、ワロタ!」

――最初はビックリしましたけどね。しかも、わりと最近の曲じゃん!みたいな(笑)。

麻友「そりゃそうだ。ギリですよね。凄い素敵だから、いいけど。うん、カッコイイし」

――はい。で、それが昨年12月の『it's SHOWTIME/KeepOn』の話ですけど、ニュー・シングルの『輝る風の中の全て/これって恋だと思うんだ』も、引き続きディスクユニオンさんのdoles Uからのリリースで、よく考えると同じレーベルから続けて出るのって初めてなんですよね。

美音「そうですよ、Chelip史上初めて、同じレーベルからシングルが出るっていう(笑)」

麻友「そうそうそう、ホント素晴らしい、快挙、快挙」