ルディメンタルサブ・フォーカスフォール・アウト・ボーイらの作品に参加し、なかでもゼッド“Clarity”への客演が話題を呼んだUK生まれの25歳、フォクシーズ。このたび、大きな期待と共に彼女のファースト・フル・アルバム『Glorious』がお目見えしました! もともとネオン・ゴールドに所属していたこと、そしてEDM界より熱烈ラヴコールを受けてきたことなどを踏まえ、エリー・ゴールディングマリーナ・アンド・ザ・ダイアモンドを思い浮かべてしまうのですが、本作も両先輩と肩を並べるような堂々たるハイブリッド・ポップ盤に。

FOXES Glorious Sign Of The Times/Epic(2014)

 ウィッチ・ヴォイスとトラップ系のビートが抜群の相性を見せるオープナー以下、グリッチーダブステップ、ファン顔負けの青春ポップ、フローレンス・ウェルチ的なゴシックさを纏ったオーケストラル・バラード、ケイティ・ペリー“Part Of Me”似の疾走ロック……とヒット・ポテンシャルの高いナンバーが次から次へと出るわ出るわ! しかも、キッド・ハープーンリアム・ハウなど一部で共作者を迎えつつ、大半の曲を自身で書いているのだから驚き! 本人いわく〈Happy Sad〉なムードを意識したらしく、ひょっとすると〈Sad〉繋がりでラナ・デル・レイ級の成功を収めちゃうかもね!