秋の夜長に〈OSHIETAL〉。今月はテキサスの若大将、サンズ・オブ・テキサスをオシエタル! 結成から2年後の2015年に発表した初作『Baptized In The Rio Grande』が口コミでじわじわ広まり、日本でも(当初は)輸入盤のみの取り扱いながら異例のロング・ヒットを記録! 昨年の〈LOUD PARK〉にて来日し、BURRN!誌の人気企画〈Brightest Hope〉でも1位に選ばれるのだ! そうしたバズを経て、このたび注目のセカンド・アルバム『Forged By Fortitude』が完成!

SONS OF TEXAS Forged By Fortitude Razor & Tie/ソニー(2017)

 引き続きジョシュ・ウィルバーに指揮を委ねた今作は、ブルージーかつグルーヴィーで、サザン・ロック的な匂いが漂い……つまり〈ニッケルバックmeetsパンテラ〉と評された前作の路線をバッチリ踏襲しているじゃないか! もちろん成長の跡もしっかり窺え、パンテラ先輩がメジャー2作目『Vulgar Display Of Power』で見せた進化を辿るように、ハイトーン・ヴォイスのパートを減らして咆哮を中心にし、ギター・リフはザックザクに、ベースは格段に図太く、ドラムスも手数足数を増やすことで、聴き心地は激ブルータル! マジで血管ブチ切れ! ソーシャル・ディストーションのカヴァーもめちゃくちゃハマってるよな! そんなわけで、2枚目のジンクスをなぎ倒し、ますます獰猛に暴れ狂うこの5人組をチェックせずして、メタルをカタルべからず!