すべて一人で作った2作を経て、4年ぶりのアルバムでは久々に小原礼、湊雅史、斎藤有太とのバンド形態が復活。一人で作るとビートルズっぽい人懐っこさと叙情性が、バンドで作ると荒々しさといい意味での適当さが前面に出るのがこの人のおもしろいところで、豪快無比なブギー、ブルース、ハード・ロックの快感は完全に時代を超える。何をやってもこの声があれば奥田民生なのだと、やっぱりいつもの結論へと着地。