SELECTED WORKS
めざましい飛躍を遂げてきたアフロジャックの仕事っぷりを紹介

 いまとなってはその印象は薄いものの、ボチボチ国外に名を売りはじめた頃のアフロジャックは、レイドバック・ルークらと同様にエレクトロ~ベース寄りの文脈でも捉えられていた。メジャー・レイザー“Pon De Floor”で彼が共同プロデューサーに抜擢されたのは、ダッチ方面に興を抱いていたディプロの采配なのかもしれない。その縁ではクリス・ブラウンのバウンシーなヒット“Look At Me Now”もディプロとの共同プロデュースだ。

 一方、“Maldito Alcohol”に続いてピットブルと合体した2011年の“Give Me Everything”はその年を代表する惑星的ヒットに。彼とは翌年の『Global Warming』でも密に絡み、そのうち“Last Night”はハヴァナ・ブラウンの代表曲にもなったが、ピットブル絡みではマイケル・ジャクソン“Bad”のリミックスが頂点だろう。

 スティーヴ・アオキと共作した“No Beef”や、レオナ・ルイス“Collide”のリミックス、ジェイ・ショーン“So High”やウィル・アイ・アム“Hello”のプロデュース……とビッグな仕事は増加傾向にある。残念ながらCDで聴けるものはそう多くないが、これだけ見ても彼の飛躍ぶりは明白だろう。

 

▼関連作品を一部紹介

左から、メジャー・レイザーの2009年作『Guns Don’t Kill People... Lazers Do』(Mad Decent)、クリス・ブラウンの2011年作『F.A.M.E.』(RCA)、ピットブルの2011年作『Planet Pit』、同2012年作『Global Warming』(共にMr.305/Pologround/RCA)、ハヴァナ・ブラウンの2013年作『Flashing Lights』(Universal Australia)、マイケル・ジャクソン『Bad 25』(Epic)、スティーヴ・アオキの2012年作『Wonderland』(DimMak/Ultra)、ジェイ・ショーンの編集盤『So High』(ユニバーサル)、レオナ・ルイスの2012年作『Glassheart: Deluxe Edition』(Syco/RCA)、インナの2013年作『Party Never Ends』(Roton)、ウィル・アイ・アムの2013年作『#willpower』(Will.I.Am/Interscope)、ドナ・サマーのリミックス集『Love To Love You Donna』(Verve)
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