人気の絵本作家、ヨシタケシンスケの最新刊は本屋さんのおはなし。本の本、本にまつわるものを扱う〈あるかしら書店〉には、来店するお客さんのどんな相談にもとにかく応えてくれる、どこまでも頼もしい、うそみたいに頼もしい(このへんのさじ加減が絶妙)、おじさん店員がいる。めずらしい本を探しに来たお客さんには月明かりの下でしか読めない「月光本」を。本にまつわる道具を買いに来たお客さんには「読書サポートロボ、読むロボくん」。読書中に周りがうるさい時には耳をふさいでくれたり感想を聞いてくれる。ヨシタケさんの発想とイラストがゆるくていい。妄想で上手に楽しむと、柔軟な脳みそができあがる気がする。