実に7年ぶりのリリースとなった本作は、活動10年にして初のフル・アルバムであり、セルフ・プロデュース作品。ギターを抱えて全国津々浦々を巡りながら、聴き手の心を揺さぶる歌を弾き語ってきた彼。その歌声は、時に恐ろしいほどの情念を放つものだが、ハーモニウムやシュルティボックスといった民族楽器の音色とも相まって、優しさや懐かしさといった感覚も生み出され。〈大人のための童謡〉とはまさに。