ジョン・フルシアンテがギターを封印して挑んだ2015年作『Trickfinger』の続編です。シンセ+ドラムマシーンを駆使し、冷たい鳴りのアシッド・ハウスを緻密に構築しているという意味では前作から変わりなく。しかし、個々のウワ音を追えば、レッチリ時代に通じるブルージーなフレーズがあったりして、楽器やスタイルは違えども、彼の歌心がなくなったわけじゃないことを確認でき、何だかほっとしました。